欅坂46の森田ひかる(19)は、グループで最も小さい150・5センチながら、「大きな」パフォーマンスで人気のメンバーです。明日7日にはベストアルバム「永遠より長い一瞬 ~あの頃、確かに存在した私たち~」をリリース。12、13日のラストライブに向けてリハーサルを積んでいます。

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「永遠より長い一瞬」には、これまで発売した全シングル曲はじめ、カップリング曲やアルバム曲、未発表曲などが多数収録されている。18年11月に加入した二期生の森田にとっては、初のアルバム参加だ。自身初のユニット曲「カレイドスコープ」も収録される。「すごく新鮮で、楽しくレコーディングさせてもらいました」と笑顔を見せた。

笑顔を見せる欅坂46森田ひかる
笑顔を見せる欅坂46森田ひかる

特に好きな楽曲は「10月のプールに飛び込んだ」と「砂塵」だという。先月27日開催のイオンカード会員限定配信ライブでは、「黒い羊」「10月のプールに飛び込んだ」と2曲続けてセンターでパフォーマンスした。「『黒い羊』は練習のたびに泣きそうになっちゃうような楽曲。『10月のプールに飛び込んだ』は明るいイントロで始まるし、全然曲調が違うので難しかったです」と振り返った。

今年1月に脱退した平手友梨奈(19)の印象が強いセンターに立つのは相当な重圧もあるはずだが、「もちろん自覚はあるんですけど、あまり意識し過ぎないようにしています。自分だからダメだ、とか、思い込まないようにしています」

欅坂46は7月に行った配信ライブで、5年間の幕を閉じ、改名して再出発することを発表していた。10月12、13日に配信形式でラストライブを開催する。「ラストライブは2日間、テーマもセットリストも違う形でやらせていただくので、今まで以上に集中しないといけないと思います」と気を引き締める。現在はリハーサル真っただ中だ。

「すごくいい雰囲気だと思います。前までは先輩に話し掛けるのにも勇気がいる感じだったんですけど、今は距離が縮まったと思います。二期生の分からないところを、先輩方が積極的に教えてくださったりして。二期生は相変わらず仲が良くて、騒がしくワイワイしていますよ(笑い)。再出発するにあたって、一致団結することが大事だと、みんなが思っているのかもしれません」

欅坂ポーズをする森田ひかる
欅坂ポーズをする森田ひかる

当初は改名を受け入れられないメンバーもいたが、今はラストライブに向けて前向きだという。「もちろん欅坂の歴史が幕を閉じてしまうのは、とっても悲しくて寂しいことだと思います。でも、ラストにふさわしいような、華やかなライブにしたい、とみんなが思っていると思います」と力を込めた。

「欅坂が好きで入ってきたので、(改名再出発を)聞いた時は寂しかったですけど、今は本当に前向きです。身に付けたいこと、やりたいこと、いっぱいあります。1つ1つ丁寧にスキルを磨いていきたいです」

背丈は小さいが、大きな瞳と豊かな表情、体をいっぱいに使ったダンスが特長だ。「『パフォーマンスをしている時に小さく見えないよ』って褒めていただくと、すごくうれしいです。自分も意識しているところなので」と照れ笑いした。

ライブ翌日の14日からは、櫻坂46(さくらざかフォーティーシックス)に改名して再スタートを切る。「すごくきれいな名前で、すてきだなと思います。日本を象徴する花の名前が付いていて、欅と同じ『木へん』がついているのもすごくいいです」と笑顔。「誰にも言ってなかったんですけど、グループカラーは白だといいなと個人的に思っていたので、すごくうれしかったです」と明かした。

笑顔を見せる欅坂46森田ひかる
笑顔を見せる欅坂46森田ひかる

あらためてラストライブへの思いを聞かれ、「欅坂の世界観が全て詰まった、今までの集大成になると思います」とアピール。「ファンの方には直接お会いできないですけど、配信形式だからこそできる演出もあります。私も、画面越しでもすごく大きいと思ってもらえるようなパフォーマンスがしたいです!」と意気込んだ。【取材・構成=横山慧】

◆森田(もりた)ひかる 2001年(平13)7月10日、福岡県生まれ。18年8月「坂道合同オーディション」合格。同11月に二期生として欅坂46に加入。150・5センチ。血液型B。