元フジテレビアナウンサーの長谷川豊氏(39)が、先日大腸がんのため亡くなった俳優の今井雅之さんとともにテレビで「スチュワーデス」という名称を使い、「言葉狩り」に抵抗した思いを語った。

 2日に更新したブログで「言葉狩り」について言及した長谷川氏。長年親しまれてきた運動会の「障害物競争」という名称が、「障害」という語が問題視され、昨今は学校等で「興味走(きょうみそう)」と呼ぶケースが増えていることを例に挙げ、「『言葉狩り』も行き過ぎるとギャグである」とあきれ気味につづった。

 そして長谷川氏は番組で共演していた今井さんが生放送中に「スチュワーデス」という名称を使っていたことに触れ、「『スチュワーデス』は『スチュワーデス』なんです! そこに差別意識なんて、ないわ! アホ!」との今井さんの言葉を紹介。自身も「完全に同意である」とした。

 長谷川氏は「スチュワーデス」という言葉に、「その裏に隠されたいろんなニュアンスがある。それは『憧れの職業』であり『キレイな女性』であり『毅然とした接客』であり、『凛としてリスペクトされている女性像』なのだ」と持論を展開。現在使われている「客室乗務員」という言葉を使うことについては、「ただの事実関係を伝えているだけで『ニュアンス』が存在しない。なので、『客室乗務員』と表現してもいい場所はあるが、同時に『スチュワーデスさん』と言わないと伝わらない場面が存在するのだ」との思いをつづった。

 しかし、そうしてメディアで「スチュワーデス」という名称を使うことで、約10年前に一部の女性運動家を名乗る人たちからテレビ局に「『スチュワーデス』って何なのよ! セクハラ同然の言葉です! 」 

との苦情が届いたという。その結果、テレビ局側はその苦情を聞き入れ、アナウンス部には「客室乗務員」に改めるよう通達が来たそうだ。

 以後、報道から「スチュワーデス」という言葉が消え、長谷川氏は「現状、日本のテレビで堂々と『スチュワーデス』と言うのは私と今井さんしかいなかった。その今井雅之さんが逝った。なので、これからは私一人しか言わなくなるだろう」としみじみとつづった。