2013年に事故死した俳優ポール・ウォーカーさん(享年40)の娘メドウ・ウォーカーさん(16)が9月28日、事故の原因を巡って大手自動車メーカーのポルシェ社を訴えていることが明らかになった。

 米CBSテレビなど複数のメディアによると、メドウさんはウォーカーさんが事故当時に乗車していたポルシェの構造に問題があり、不当な死を引き起こした要因になったと主張していると言う。ウォーカーさんは13年11月末にレースドライバーの友人ロジャー・ロダスさんが運転する2015年産ポルシェ・カレラGTに乗車している最中に、コントロールを失った車が木に激突して炎上する事故に遭い、2人は死亡した。メドウさんが裁判所に提出した書類には、ウォーカーさんは事故直後には生きていたが、シートベルトに欠陥があったために車内から脱出することができずに死を招いたと記載されており、ポルシェ社の責任を追及している。「カレラGTは危険な車で、公道向きではありません。車両が安全性にかけていなければ、このような事故は防ぐことができ、ポールも死ぬことはなかった」と弁護士はコメントしている。また、コントロールの不安定が報告されているにも関わらず、他のポルシェには標準装備されている安全装置がカレラGTには搭載されていなかったことも指摘しており、裁判で全面的に争う構えを見せている。

 ポルシェ社の広報担当者は、「無謀な運転とスピードの出しすぎが原因である」とコメントしている。事故当時、時速150キロを超えるスピードで走行していたと警察は発表しているが、メドウさんの弁護士は実際には100キロから114キロで走行していたと主張しおり、この点も裁判で明らか にする意向を示している。事故を巡っては昨年、ロダスさんの妻が事故原因は車の欠陥であったとしてポルシェ社た対して損害賠償を求める訴えを起こしている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)