ビートたけし(69)が27日、東京・丸の内TOEIで行われた主演映画「女が眠る時」(ウェイン・ワン監督)の初日舞台あいさつに西島秀俊、忽那汐里、小山田サユリらと出席した。自身の監督作以外では「血と骨」以来、12年ぶりの主演作。「初めは西島君が主演と聞いていた。そうしたら、私が主演になってるから、どうなってんだと。まあ、西島くんとできるからいいか」と明かした。

 作品は今月のベルリン映画祭のパノラマ部門に出品され、たけし以外の登壇者がレッドカーペットを歩いた。スケジュールが合わず欠席したたけしは、「ベルリンに行きたかったけど、山梨でラドン温泉の営業が入って、どうしても行けなかった」と笑わせた。ベルリンではたけしのビデオメッセージも流され、西島は「『飛行機代が高くて、今シベリア超特急に乗ってる』というところで、みんな爆笑していました。『シベ超』、知ってるんでしょうかね」と会場の様子を解説した。

 現地に行けなかったたけしは、登壇者からのベルリンみやげを受け取った。中には「普通じゃないものがあってもいい」という西島のチョイスで、マネキンの頭も。そこで芸人魂に火が付いたのか、たけしは「『小倉』って書いてある。『キダ・タロー』とか」と、ギリギリなギャグで会場を爆笑に包んだ。

 たけし、忽那の年の差カップルの官能的な関係と、好奇心からその様子をのぞき見る小説家(西島)の異常性を描いた。西島は「コーヒー、紅茶でもいれて、1シーン、1シーンを思い出してもらって、余韻を楽しんで」とファンに呼び掛けた。

 ほかワン監督が登壇した。