春の恒例「四国こんぴら歌舞伎大芝居」が9日、香川県琴平町の「旧金毘羅大芝居」(金丸座)で開幕した。
ことしで32回目。24日まで。
昨年1月に襲名披露した四代目中村鴈治郎の最後の披露公演。鴈治郎は口上で「初代から続く名に恥じぬよう、芸道に励む」と語った。
公演は2部構成。1部の「彦山権現誓助剱(ひこさんごんげんちかいのすけだち)」では、片岡愛之助の関西弁交じりの演技に、観客は大笑い。口上を挟み、松竹新喜劇の代表作で、鴈治郎が歌舞伎として初めて上演した「幸助餅」を披露。襲名を祝い客席に餅を投げる演出があり、観客は大喜びで手を伸ばしていた。
歌舞伎座(東京)に通っていたという高松市の無職丹羽龍一郎さん(63)は「役者の声が生で聞こえるのは、小さい芝居小屋だけ。歌舞伎が身近に感じる」と満面の笑み。
四国こんぴら歌舞伎は、日本最古の芝居小屋である金丸座で1985年から毎年開かれている。



