NHKの連続テレビ小説「とと姉ちゃん」が20%超えの高視聴率を続けている。最近のヒットした朝ドラには、ヒロインに「口癖」や「方言」があったり「実在の人物をモデル」にした物語であったりの特徴がある。
ヒロインの方言が、にわかに注目を浴びたのは2013年の「あまちゃん」だ。岩手県三陸地方の方言で、驚いた時に使う「じぇじぇじぇ」を能年玲奈が使い、一世を風靡(ふうび)した。流行語大賞にもなった。
翌14年の「花子とアン」では、そこに実在の「モデル」の要素が加わった。主人公のモデルは「赤毛のアン」を翻訳した村岡花子。ヒロイン吉高由里子は、甲州弁で「こぴっと(しっかり、きちんと)」が口癖。さらに「腹心の友」白蓮もブームとなって相乗効果で大ヒットした。
続く「マッサン」はニッカウヰスキーの創業者の竹鶴政孝と妻のリタが実在のモデル。リサは初の外国人ヒロインのシャーロット・ケイト・フォックスが演じたが、たどたどしくも一生懸命話す日本語が、方言や口癖と同様の効果だったかもしれない。
終わったばかりの「あさが来た」は、女性実業家の広岡浅子がモデル。ヒロイン波瑠は、京都弁を使い、口癖は「びっくりぽん!」。今世紀最高平均視聴率の朝ドラとなった。
さて「とと姉ちゃん」は? 実在のモデルは女性雑誌「暮しの手帖」の編集者の大橋鎮子。遠州弁が出てきて、ヒロイン高畑充希の口癖は「どうしたもんじゃろのう」。全てクリア。
さらにここに「イケメンの死」という要素もプラスされた。
前作「あさが来た」では、中盤に五代友厚(ディーン・フジオカ)が病死して、「五代さまロス」という言葉がでるほどのブームになった。終盤には夫の新次郎(玉木宏)が亡くなってハイライトとなった。
「とと姉ちゃん」では1週目にして「とと」役の西島秀俊が、結核で亡くなり、視聴者をぐぐっと引き込んだ。1週目、2週目とも全て平均視聴率20%を超えている。
「口癖」+「方言」+「実在モデル」+「イケメンの死」とこれだけのヒットの要素をてんこ盛りにして、今のところ快走しているのである。



