韓国映画「ヒマラヤ 地上8000メートルの絆」(30日公開)の先行上映会が4日、都内で行われた。

 プロスキーヤーで冒険家の三浦雄一郎氏(83)豪太氏(46)親子が出席し、80歳でエベレスト登頂した雄一郎氏は「何度も訪れたエベレストの臨場感が出ていた。岡田(准一)さんが主演した『ヱヴェレスト』にも感心したが、この作品にも緊迫感があり、一方でユーモアもあった」と絶賛した。豪太氏も「ちょっと気を許すと命を持って行かれる世界だが、スポンサー集めのシーンにまでリアリティーがあった」と笑顔で続けた。

 映画は実在の登山家オム・ホンギル氏が05年、エベレストで死んだ仲間の亡きがらを探すために行った遠征を描いている。

 豪太氏も登山中に父親の死を意識した秘話を明かした。「08年のエベレスト登頂に同行した時、父がいるテントから荒い息が聞こえてきた。もう、ダメかと思った。実際は赤飯をもごもごと食べていた」とユーモアを交えてその一瞬を振り返った。