俳優渡辺謙(56)主演の映画「怒り」(李相日監督、17日公開)の取材会が15日、大阪市内で行われた。大の阪神ファンで知られる渡辺は、今季の阪神の戦いぶりに映画のタイトルにひっかけ「怒り?」の質問が飛ぶと「怒ってないです。みなさんは僕を怒らせようとする。言えないことを僕に代弁させようとして。金本監督も頑張っていますし、怒ってはないです。寂しいだけです」と笑顔で語った。
着席した渡辺は阪神の本拠地となる関西でのPR会見に「今日はあまり阪神の話をしないようにして1日を過ごしたい」と宣言。千葉の漁港で働く漁業組合の職員役を演じる渡辺は役作りの際、今の自分と向き合わなければいけない葛藤があったこと、親子を演じた女優宮崎あおい(30)との微妙な距離感などを話し、撮影では厳しいことで知られる李監督の要求に応えるためには「耐性」が必要だと力説した。
一呼吸置いた渡辺に今シーズンの阪神を応援するにも「耐性」が必要だった? の質問が飛ぶと、渡辺は思いをぶちまけた。
「ちょっと迷走しましたね。(金本監督の)1年目でスタッフ、選手もそうだった。僕はシーズン前に多くの課題も感じていた。どうして広島は外国人選手が活躍するのか。阪神には根本的な編成の問題があるのではないかと。僕みたいなアマチュアでも感じるわけですよ。もう少し、違う視点で全体を立て直さないと、近い将来に優勝はない。そんな気がします」。
阪神は14日現在で借金18の5位。最下位中日とは0・5ゲーム差だ。低迷するトラへの思いは熱を帯び「補強の方向にも問題がある。やっぱり4番と抑え投手。それはキャンプのときからの課題だった。あ、すいません、なんで急に話がすらすらとなるのかな…、映画の話のときは口ごもっているのに…」と苦笑い。李監督からも「(話す)スピードが2倍になってますよ」と突っ込まれた。
今回の作品は、吉田修一氏原作の人気ミステリーが映画化された。渡辺を含めNHK大河ドラマ主演経験者が4人出演するなど、日本を代表する豪華キャストが集結。国内のみならず、世界に向けて発信される。



