歌手夏木マリ(64)が13日、京都・清水寺で文化奉納パフォーマンス「PLAY×PRAY」を行った。

 夏木が取り組む音楽とバラで途上国の子どもや母親を支援する「One of Loveプロジェクト」の一環として14年から同寺で実施。3回目を迎えた今年は「祈り」をテーマに4人のメンバーとともに約150人の観衆を前に躍動感あるパフォーマンスを見せた。

 2020年東京五輪・パラリンピックの顧問を務める夏木にとっては五輪成功への願いも込めたパフォーマンスだったが、東京五輪を巡り、開催費用、競技施設の見直しなどゴタゴタが続いている状況に「いったいどこでなにが決まっているのか分からない」と苦言を呈した。

 演出家としても活躍する夏木は「五輪は開会式の選手の衣装がすごく大事です。肉体を鍛えている選手がかっこよく見える衣装が必要だと思う。小池知事ではないですが、アスリートファーストでお願いしたい」と注文を付けた。さらに「まず(開会式の)演出家を決めてほしい。早く発表して、(演出家のもとで)みんなが1つになることが大事です」と力説した。

 この日の約30分のパフォーマンスは、黒い衣装、仏様をイメージしたメークで登場した。「体力の続く限り、海外も注目する京都から何かを発信し続けていきたい」。4年後の東京五輪を見据えながら古都発のパフォーマンスの質を高めていく。