女優上白石萌音(19)が15日、都内で行われた米ミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」(デイミアン・チャゼル監督)の大ヒット舞台あいさつに出席し、美声を響かせた。

 米アカデミー賞で歌曲賞にもノミネートされた劇中歌「オーディション」を、生演奏をバックに披露した。持ち前の歌唱力で観客を魅了したが、「映画館で、生のストリングスとキーボードで歌わせていただくって、後にも先にもない経験だと思います」と恐縮しきっていた。

 大ヒット中の「ラ・ラ・ランド」は2回見たという。もともとミュージカル映画が好きで、往年の作品も見ているというが、「すごく新しいのに、クラシカルな映画をほうふつとさせる感じがある」と絶賛。「(ヒロインが)オーディションに何回も行って、何回も落ちて、というシーンがあるけど、女優として重なるところがあって」と、ヒロインに共感しているようだった。

 映画の舞台、米ロサンゼルスには、以前から留学願望があったという。「そのさなかにラ・ラ・ランドを見て、あんなすてきな景色を見せられてしまったら、もう…。LAに行くのが夢です」と語った。声優として出演した大ヒットアニメ映画「君の名は。」では、物語の舞台となった場所をめぐる「聖地巡礼」が社会現象になったが、「(ラ・ラ・ランドの)聖地巡礼、したいです!」とブームに乗っかっていた。