アイドルグループ欅坂46が千葉・幕張メッセで行った握手会で24日夜、発煙筒がたかれる事件が発生し、無職の男(24)が果物ナイフを所持していたとして銃刀法違反容疑で逮捕された事件について、25日、男が手荷物検査などをくぐり抜け、握手会会場にナイフなどを持ち込んだ手口が明らかになった。

 欅坂46の握手会では、以前から金属探知機による検査と、係員による手荷物検査を行っている。関係者によると、男は、ナイフなどが入ったバッグをあらかじめ他人の忘れ物として会場の係員に届けており、その後手ぶらで金属探知機と手荷物検査を通過。その後、会場内の運営本部に忘れ物が届いていないか尋ね、ナイフなどが入ったバッグを自ら「回収」したという。

 この日、欅坂46は同所で予定通り、警備を厳重にして握手会を連日開催した。関係者によると、容疑者の男の手口を受けて、運営サイドは受け取った忘れ物を金属探知機に通したり、忘れ物を渡す際に手荷物検査をしたりするなど、対応を改善したという。