俳優永瀬正敏(51)が19日、都内で、台湾映画「52Hzのラヴソング」(12月16日日本公開)の来日トークイベントにゲスト出演した。

 台湾映画の巨匠、ウェイ・ダーション監督がメガホンを取った作品。「52Hz」とは孤独なクジラが発する音の周波数で、他のクジラとは周波数が違うためコミュニケーションを取れず、孤独に海をさまよっているという。このクジラをモチーフに、孤独な人々に向けて「決して1人ではない」というメッセージが隠れた作品になっている。

 永瀬は同監督が製作、脚本を務めた14年の映画「KANO 1931 海の向こうの甲子園」に主演した縁で駆けつけた。登場するや、集まった日台両国のファンから大歓声を浴びた。「火、消えちゃいましたけど」と言いながら、16日に誕生日を迎えたばかりの監督にケーキをプレゼント。監督は「永瀬さんは優しくていつも温かい。大阪アジア映画祭のとき、ホテルの部屋に花束か置かれていた。永瀬さんからの花束でした」と、永瀬の粋な計らいに感謝した。

 映画は昨夜見たという。「ウェイさんの優しさがにじみあふれた映画だな、と思いました。次はお金払って見ます」「皆さんも最低5人ずつ、お友達や家族を連れて行って見てください」と笑わせた。