風邪をひいて丸2日、外に出られなかった。薬でぼーっとして、寝て、目覚めて、を何度か繰り返していた。少しずつ回復してきたような気がしたので、録りためているものや、DVDを見た。

 中でも、今年、映画館で何度も見て、家でも見たいと予約までして購入した「ラ・ラ・ランド」のDVDはとっておきだった。これで風邪でつぶれた2日間の休みが取り返せる、とばかりに見始めたのだが、映画館で見たほどの感動が味わえなかった。

 10回近く見て、そのたびに、感動した作品だったのに、なぜだろう。

 あらためて思ったのは、自分にとって劇場体験というものの大きさだった。映画を見る環境は、それぞれに好みがあるだろうが、劇場は間違いなく作品の面白さを倍加させてくれると思う。物語への集中力と一体感は、劇場以上のものはない。

 先日「ブレードランナー 2049」を先行試写で大きなスクリーンで見た時も、本当に劇場で見られて良かった、と思った。作品への没入感をあそこまで味わえたのは、劇場だったからということもあったと思う。

 「ラ・ラ・ランド」は東京国際映画祭でも上映される。「ブレードランナー 2049」もまた劇場に見に行こう。

 ということで、風邪で寝ていても、再認識できたこともあった。