フジテレビ4月クールの木曜劇場(毎週午後10時)は、愛、将来、自由、仕事、自尊心、すべてを奪われた実直な主人公が、自らを陥れた男たちに復讐し、彼らの人生そして運命の歯車を一人、また一人と狂わせていく復讐劇「モンテ・クリスト伯」を原作とした「モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-」を放送する。日本では「巌窟王(がんくつおう)」としても知られる名作が連続ドラマとして現代に蘇る。

 主演はディーン・フジオカが務める。冤罪で地獄に突き落とされた環境から何とか這い上がり、自らを陥れた者たちへ“復讐”をしていく、まさに鬼と化した主人公・柴門暖(さいもん・だん)を演じる。愛する女性と未来の家族を奪われ、15年間という長い間の地獄のような投獄生活を送ってきた彼の孤独と怒りが復讐への気持ちを駆り立てていく。

 これまで、端整な顔立ちで精悍な魅力を放ってきた“ディーン様”が、今作では次々と華麗で緻密な罠を仕掛け、制裁を下していく。廃人と化した獄中時代には、長髪・ひげ面というワイルドな風貌、出獄した15年後は“復讐鬼”であることを隠しながら美しい別人となって舞い戻るという、表と裏の顔を持ち合わせた今まで見たことのないディーンの新境地が期待される。

 そして、主人公・暖の復讐の矛先となる主要人物を演じるのは、大倉忠義(関ジャニ∞)、新井浩文、高橋克典の3人。さらに、ストーリー展開の重要な鍵を握るヒロイン役に山本美月と実力派俳優陣が集結した。複雑に絡み合う混沌とした人間模様をより盛り立てていく。

 演出を手がけるのは、ドラマ「白い巨塔」(唐沢寿明主演・03年)、「ガリレオ」(福山雅治主演・07年)、「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」(上戸彩主演・14年)、「ラヴソング」(福山雅治主演・16年)、映画「容疑者Xの献身」(08年)、「アマルフィ 女神の報酬」、「任侠ヘルパー」(12年)、「真夏の方程式」(13年)など、数々の大ヒット作品を世に送り出してきた西谷弘監督。緻密に計算されたインパクトのある演出に定評のある西谷が、単なる復讐劇を超えた複雑な関係性を紡いでいく人間ドラマにどのように息を吹き込んでいくか、期待がかかる。

 単なる復讐劇ではなく、仇敵に制裁を下していくたびに良心と葛藤し、次第に人生とその人間性を取り戻していくヒューマンストーリーであり、一人の女性に対して一途に貫かれた純愛を描いたラブストーリーでもある。

 ◆ディーン・フジオカ

 「当初このドラマが名作『モンテ・クリスト伯』をベースにした物語であると聞いて、光栄な思いと同時に、これまで数々のリメーク作品を見てきた事もあってその壮大なスケールにプレッシャーも感じました。舞台が現代の日本になり、この物語がどのように生まれ変わるのか? 絶望の中、復讐を果たす為にそれでも息をし続ける柴門暖。そして、復讐の先にどんな結末が待っているのか? プロデューサーや監督との打合せを重ね、第1話の台本を読み、やはり壮絶な物語がそこに待っていると改めて確信しました。共演者陣、スタッフ陣で結束し、これまでにない衝撃をオーディエンスの皆様にお届けする為に、全身全霊で演じたいと思います」