沖縄で開催中の「島ぜんぶでおーきな祭 第10回沖縄国際映画祭」で21日、お笑いコンビ、ガレッジセールのゴリこと照屋年之(45)が監督を務めた映画「洗骨」の舞台あいさつに出席した。洗骨は一度土葬を行った後に死者の骨を海水や酒で洗い、再度埋葬する沖縄に伝わる風習。

 脚本執筆も手掛けたゴリは「何度も洗骨を経験しているおじいちゃんやおばあちゃんに話を聞いた。先祖から命をつないでもらっているありがたさを感じて、ぜひとも映画にすべきだと思った」と話した。

 同作は「モスクワ国際映画祭」に公式招待されている。主演の奥田瑛二(68)は「海外の映画祭に行くと、世界観が違う。監督はすごく尊敬される。役者はゴミだけどね。日本だと役者の方が優先されるけど、僕も監督として行ったことがあるから分かる。新しい扉が開いて、ゴリから映画監督照屋年之として帰ってこられる魔法のようなもの。たぐいまれな才能を持った監督、ぜひ楽しんできてほしい」とエールを送った。