嵐・二宮和也(34)主演の日曜劇場「ブラックペアン」(日曜午後9時)第1話が22日、TBS系で放送された。ツイッター上では放送中から、手術の腕1つで一匹おおかみを貫き、手術中に患者の容体が急変し危機に陥った執刀医に金を要求して手術を請け負うなどし“オペ室の悪魔”と呼ばれる、東城大学医学部付属病院の医師・渡海征司郎役の二宮の怪演に「悪ニノ最高」、「シビれる」、「格好いい」、「演技うますぎ」などの声が相次いだ。ツイッターのトレンドワードも、放送中から全国で1位をキープした。

 第1話では、“神の手”を持つと言われる心臓外科の権威・佐伯清剛教授(内野聖陽)擁する東城大学医学部付属病院の新しい講師に、佐伯教授と日本外科学会理事長選で対抗する帝華大の西崎啓介教授(市川猿之助)の弟子・高階権太(小泉孝太郎)が就任。最新医療用機器「スナイプ」の使用を推進し女性の心臓手術を行う。渡海は「スナイプ」の手術に死亡を含む事故例があったことを突き止めるが、佐伯は手術の続行をあえて認め、高階は手術を終える。ところが、高階は患者の腹部の動脈瘤(りゅう)を見落としており、手術後、患者の容体は急変。再手術に踏み切るが、腹部からの大量出血に手が震えて手術が出来なくなる。

 渡海は手術室に現れると、「患者は死ぬ!」と叫ぶ高階に「じゃあ、やれよ、自分で」と言い突き放す。その後、若手研修医・世良雅志(竹内涼真)から「いくら払えば助けてくれるんですか!」と懇願、土下座されると、世良を助手につけて手術を行う。圧倒的なメス裁きで手術を成功させると、世良に「1億な…払い終えるまで、お前は俺のために一生ここで働け」と言い、せせら笑いながら手術室を出る。そして佐伯に高階のミスを知りながら手術させただろうと確認する。

 二宮演じる渡海は、手術成功率100%の腕を持つ一方で出世に興味はなく、周囲とは群れず、万年ヒラの医局員を務め続ける。いつも斜に構えるその視線は、無味乾燥で冷たさすら感じさせるが「ニノの目がいい」と、放送中の画面を撮った写真をまとめて発信するツイートもあった。また、倍賞美津子演じる母との親子関係を描くシーンでは、医師の時とは正反対の、ごく普通の息子の顔を見せており、そうした振れ幅の大きな二宮の演技への称賛のツイートが多数、投稿された。

 研修医・世良を演じる竹内涼真(24)に対し、「かわいい」などのツイートも飛び交った。また、数少ない影のない役どころから「癒やされる」などの声も多かった。また、病院内を走るシーンが何度か出てきたことで、出演した17年の日曜劇場「陸王」やランナー茂木裕人を思い出すという声もあった。「ニノとのコンビも楽しみ」と、二宮と竹内の今後の掛け合いへの期待の声もあった。

 また、10時間前後かけて撮影された本格的な手術シーンの反響も非常に大きく「リアル」、「緊迫感がすごい」、「出血シーンがすごくて見ていられない」などの声が多数、寄せられた。

 TBS系日曜劇場は、役所広司が主演した17年10月期の「陸王」が全話平均16・0%、最終回は20・5%、嵐・松本潤が主演した1月期の「99.9-刑事専門弁護士-SEASON2」が全話平均17・4%、3月18日の最終回は21・0%と、続けて高視聴率を記録している。「ブラックペアン」の第1話の演出は、「陸王」の福澤克雄監督が務めていたことから「今回の日曜劇場も非常にインパクトがある」、「毎週、見よう」などと今後に期待する声が相次いだ。