花柳流の舞踊家花柳貴彦(42)が新しい流派「寿柳(としやぎ)流」を立ち上げ、23日、都内で会見した。

 宗家家元「寿柳貴彦」として活動するもので、現在は家元1人だけという。花柳流の名取約1000人に新流派立ち上げの報告を投函しており、入会を募っていくという。

 貴彦は花柳流3代目家元寿輔の親族で、07年の家元の死後に後継相続をめぐり、4代目家元と対立。4代目に「除名」され、その後、法廷で争い、昨年、除名を無効とする判決が最高裁で確定していた。貴彦は「3代目家元の芸、精神を受け継ぎ、公明正大で、社会に開かれた流派にしたい」と話した。