米歌手ジャネット・ジャクソン(52)が、米誌で公開された手紙の中で、うつ病との苦闘について告白。結婚、出産、そして、離婚を経て、現在は幸せに暮らしているというジャクソンだが、山あり谷ありだった人生を振り返ると同時に、特に30代の頃はうつ病がひどく、最も困難な時期だったと明かした。

 ジャネットは米エッセンス誌上で公開された手紙の中で、「うつ病の根源については、いくらでも分析できる。子供の頃からの劣等感による、低い自尊心によるものだったかもしれない。不可能なほど高い目標を、達成できなかったことかもしれない。人種差別や性差別などの社会問題も、常にある。全部ひっくるめて、うつ病は執拗(しつよう)で恐ろしい状態。乗り越えられたことを感謝している」と語った。

 ジャネットは2011年に出版した回顧録の中でも、自尊心の低さによる問題や、うつ病との闘いについて告白している。しかし、今回の手紙では、「息子を腕に抱いている時が、最高に幸せです。幸せとは、神への感謝です」としており、ついに母としてのやすらぎを見いだしたようだ。

 ジャネットは昨年1月、結婚5年目を迎えたカタールの富豪実業家アル・マナ氏(43)との第1子エイサ君を出産。しかし、その3カ月後には破局を発表した。2人の離婚はまだ成立しておらず、現在、エイサ君の親権をめぐり、2人の間で話し合いが進められていると報じられている。(ニューヨーク=鹿目直子)