昨年大みそかに放送されたNHK紅白歌合戦の歌手別視聴率が4日、分かった。関東地区では、究極の大トリを務めたサザンオールスターズが45・3%で1位。瞬間最高は午後11時42分で、白組が勝利を決めたシーンの45・5%だった。関西地区は、午後11時42分で、結果発表直前の46・3%。1部(午後8時55分まで)の瞬間最高は、五木ひろし(70)が熱唱中の40・8%だった。

平成最後の紅白を盛り上げたのは、サザンオールスターズ、松任谷由実(64)北島三郎(82)といった昭和からのスターだった。

午後10時39分、ユーミンが「ひこうき雲」「やさしさに包まれたなら」を歌い上げると、初めて43%台に突入。aiko、安藤サクラが涙ぐんで聞き入る中、43・7%まで跳ね上がった。

紅組トリの石川さゆり(60)白組トリの嵐が歌唱を終え、午後11時27分にサザンオールスターズ桑田佳祐(62)が登場。紅白でNHKホールのステージに立つのは35年ぶりとあっって「何年たっても緊張しちゃいます」と言いながら、過去のVTRを振り返った。

「希望の轍」を熱唱すると45・3%までアップ。78年のデビュー曲「勝手にシンドバッド」が始まると、北島がステージに登場。桑田が歌詞で「今、何時」とマイクを振ると北島も笑顔で反応。桑田は「ありがとう、さぶちゃん」と返して握手。続いてユーミンが、ステージ上で桑田のほおにキス。桑田は「胸騒ぎ~の腰つき~」と歌いながら、ユーミンの腰に手を回してダンス。最後に「ユーミン、ありがとね。(広瀬)すずちゃん最高。さぶちゃんさすが!」と決めてエンディングの金テープ発射でステージに倒れ込んだ。

サザンのステージの興奮のまま、結果発表で白組勝利が告げられた午後11時42分。視聴率は、この日最高の45・5%まで跳ね上がった。昭和の時代から輝き続けてきたアーティストが、平成最後の紅白を華やかに彩った。