歌手由紀さおり(70)が6日、東京・中央区の観世能楽堂で、一人芝居「夢の花」公演の初日を迎えた。

今年でデビュー50周年を迎え、新たなチャレンジとして狂言とのコラボレーションに初めて挑んだ。

有吉佐和子の名作「芝桜」に登場する芸妓(げいこ)を主人公に、計算高く、うそと不徳で世渡りをする女性の生きざまを描く。

「最近、少し楽をしてきたので孤軍奮闘をしようと思った」と冗談を飛ばしながら、昨春から1年半以上をかけて、この日のために着々と準備を重ねてきたことを明かした。

「8月中旬からは、ほぼこれ。せりふもすごく多い。『夢に出る』は卒業をして、今はどっぷり漬かっています」。

日舞が得意で、映画「家族ゲーム」(83年)で毎日映画コンクールの助演女優賞を受賞するなど演技に定評はあったが、狂言との初コラボに「3歳から歌ってきたが、時代は大きくうねって変化している。私もチャレンジを続けます。今日は夢の能舞台です」。

最後は「役が私の体に入り込んで、すごくいとおしい。これで終わりたくない。地方にはよい能舞台があると聞いています」と、来年以降の再演にも意欲を見せた。

8日まで同所で計4公演を行う。