大金を支払って米名門大学に娘を裏口入学させた罪に問われていた米ドラマ「デスパレートな妻たち」で知られる米女優フェリシティ・ハフマン被告(56)が13日、禁錮14日の実刑判決を言い渡された。米主要メディアによると、マサチューセッツ州ボストンの連邦地裁は禁錮刑のほかに1年間の保護観察、250時間の社会奉仕活動、3万ドルの罰金も科したと伝えている。同被告は今年3月に仲介業者に「寄付金」の名目で1万5000ドルを支払い、大学進学適正試験の点数を偽装して長女を不正に大学に入学させた罪に問われていた。

ハフマン被告は法廷で涙ながらに「自分がやったことを深く恥じている」と語り、娘や夫ら家族に謝罪。そして、「特に大学入学を目指して日々努力している学生たちに謝罪したい」と述べた。この事件では同様の手口で裏口入学をさせた保護者や試験管ら50人以上が逮捕されているが、量刑を言い渡されたのは同被告が初めて。ドラマ「フルハウス」で知られる女優ロリ・ロックリン被告も50万ドルを支払い、ボート経験のない2人の娘をスポーツ推薦と偽って大学に入学させた容疑で起訴されており、この判決を受けて自身も収監される可能性があることに怯えていると伝えられている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)