ミュージシャンの布袋寅泰(57)が、親交のある音楽デュオ、コブクロの小渕健太郎(42)が15日にマラソン・グランドチャンピオンシップ(MGC)のオープニング・セレモニーで行った「君が代」歌唱に対するネット上の批判に「僕はとても寂しく思う」とした。

小渕は明治神宮外苑いちょう並木のスタート地点で行われたオープニングセレモニーで「君が代」を独唱。緊張のせいか歌い出しから声は上ずり、そのままファルセットの高音で歌い切った。

布袋は22日にインスタグラムで、「ネットで小渕くんの国歌独唱について意見されてるのを見て僕も動画を見た」と話題の歌唱に言及。「確かに理想的な歌唱であったとは言えず、誰よりも本人が一番悔しい思いをしているはずだ」と推し量り、「本人は言い訳することは出来ないが、歌い出しの前深々とお辞儀をして、発声の際大切な横隔膜と喉との間の呼吸バランスか崩れ、歌い出しからオクターブが狂い、瞬時に元に戻すことが不自然だと察し、そのままのキーで歌わざるを得ない状況であったと僕は推測する。歌いきった後の彼は、泣きたいくらい悔しかったはずだ」とした。

布袋は「擁護もしない。しかし否定もしない」とした上で、「ただ、力ある素晴らしいシンガーの一度のミスを、寛大に受け入れようとしない風潮を、僕はとても寂しく思う」と吐露した。