NHKは17日、大みそかの「第70回NHK紅白歌合戦」(午後7時15分スタート)の紅組司会に女優綾瀬はるか(34)が、白組司会に嵐の櫻井翔(37)がそれぞれ決まったと発表した。綾瀬は15年以来4年ぶり3回目、櫻井はソロで昨年に続き2年連続で2回目となる。総合司会は3年連続で内村光良(55)が務める。

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紅組司会起用を受け、綾瀬は「みなさんにとって良い年越しになりますように、そして良い年を迎えられますように、出場アーティストのみなさんと楽しく、あたたかく、元気がわいてくるような紅白歌合戦にしたいと思っています」とコメントした。

綾瀬は13年のNHK大河ドラマ「八重の桜」や、16年から3年連続で放送の大河ファンタジー「精霊の守り人」などで主演。放送中の大河ドラマ「いだてん」でも主人公の妻スヤ役を好演している。NHKは「数々のNHKドラマで強くて優しい女性を演じていただきましたが、第70回紅白でも、力強く紅白を率いていただけると確信しています」と起用理由を説明した。

一方、平成最後と令和初の紅白でともに司会を務めることになった櫻井は「時代の大きな節目に、2年連続で大役を仰せつかり、身の引き締まる思いです。心の限り務めあげたい」とコメント。「昨年、内村さんの背中を見ながら過ごした紅白は、まぶしいほど華やかで、ふと笑顔になってしまうものでした」と振り返り、「周りをパッと明るくする司会をされる綾瀬さんとの3人で、新たな時代の、そして2020年のファンファーレとなるような番組をお届け出来たらと思います」と誓った。

櫻井は日本テレビ系「news zero」でキャスターを務め、同局のラグビーW杯でもスペシャルサポーターを務めている。NHKは「令和初の紅白を盛り上げていただくために、今年も櫻井さんのすばらしい進行力に大きな期待を寄せています」とした。

また、内村は「綾瀬さん、櫻井さんとともに紅白全ての歌手のみなさんを全力で盛り上げていきたいと思います」と意気込んだ。NHKは内村のユーモアや人柄を評価し、「4年間の『夢を歌おう』というテーマを全うするにあたり、総合司会として最もふさわしい方が、内村さんだと考えています」と説明した。

◆綾瀬(あやせ)はるか 1985年(昭60)3月24日、広島県生まれ。00年ホリプロタレントスカウトキャラバン審査員特別賞。01年日本テレビ系「金田一少年の事件簿」で女優デビュー。ドラマは04年TBS系「世界の中心で、愛をさけぶ」。19年大河「いだてん~東京オリムピック噺~」にも出演中。165センチ。血液型B。

◆櫻井翔(さくらい・しょう)1982年(昭57)1月25日、東京都生まれ。95年ジャニーズ事務所入り。04年慶大経済学部卒業。映画「ハチミツとクローバー」「神様のカルテ」やドラマ「謎解きはディナーのあとで」など、出演多数。日本テレビ系「news zero」キャスター。171センチ。血液型A。