俳優成田凌(25)が24日、東京・浅草寺映画弁士塚前で、主演映画「カツベン!」(周防正行監督、12月13日公開)大ヒット出陣式に、周防監督(62)と出席した。

同作は日本映画黎明(れいめい)期に映画を支えた活動弁士(活弁士)を扱った作品。成田は一流活弁士を夢見る青年・俊太郎を演じた。

周防監督は成田の話芸を「最初の状態を知っている者としては、よくここまで上達してくれたなと。ちゃんと活弁士を伝えられる作品になった」と話した。成田は「2カ月くらい練習しました」と話し、「最初やった時のあの部屋の空気感は地獄でした」と苦笑した。

成田は「活弁士を知っていただくのが大前提ですが何も難しいことはなく、大人から子どもまで楽しめる映画です」。周防監督は「活動写真の魅力を再発見しようというのがテーマにあって、そこにはアクションとユーモアがあった。ここから映画は出発した。今の映画は活動写真からあるということを感じていただければと思います」とアピールした。

この日、周防監督は6月から開催してきた「周防正行の47都道府県しゃべくり道中」を終え、キャンペーン衣装の法被を成田に引き継いだ。成田は「地元埼玉を中心に全国を回りたい」と地元愛を口にし、意気込みを語った。