俳優菅田将暉(27)小松菜奈(24)が11日、都内で、ダブル主演する映画「糸」(瀬々敬久監督、21日公開)の完成報告会に出席した。3回目の共演となる2人は、それぞれの成長や変化について語った。

シンガー・ソングライター中島みゆきの代表曲を基に、出会いや別れを描いたラブストーリー。

互いの変化を聞かれ、菅田は「いっぱい差し入れしてくれるようになりました。カメラの前に立つだけじゃない主演感、俳優感を感じました」。小松は、初の父親を演じた菅田について「子供たちがかわいいって、ずっと言ってました。父親の顔をしてました。一緒に全力で走ってたり。いいお父さんになるんじゃないかと思います」と話し、「私も30代の役は初めてでしたし、大人になっているんだなと思いました」と感慨を込めた。

瀬々監督に「ツーカーを感じた。待ち時間も親しそうにしてた」と言われると、菅田は「ツーカーはツーカーなんで」と笑った。

中学生で出会った男女の別れや再会が描かれているため、菅田は「思い出ありきの芝居なので、はじめましての人じゃなくて良かった。首絞めあったり、顔面に唾吐きあったりした時の思い出が効いてきた」と、これまでの共演作をからめて語った。

当初は4月に公開予定だったが、直前に新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言が出され、延期になった。

菅田は「4カ月越しにやっと公開できるということで、心から感謝しています」、小松は「公開されるのは当たり前みたいに思っていたし、流されていく部分もあったけど、当たり前じゃないこともあると正されました」と話した。