乃木坂46のラジオ特番「今日は一日“乃木坂46”三昧」が11日、NHK-FMで放送された。8時間の生放送で、番組を通じてMCを務めたキャプテン秋元真夏(27)の「ありがとう」という言葉が印象に残った。

同期だけでなく後輩からもイジられる愛されキャラで知られる。この日も、言葉を「かんで」しまうたびにメンバーたちからツッコまれるなど、体を張って? スタジオを盛り上げていた。

番組内では、乃木坂46楽曲リクエストを中心に、さまざまな企画が行われ、代わる代わるメンバーたちが登場した。キャリアの浅い4期生たちが出演した際には、メンバーが自己紹介を終えるたび、ほぼ必ず「ありがとう」と感謝を伝えていた。まるで「ありがとう」という言葉でテンポを作るかのごとく、ういういしい後輩たちをフォローしながら、時間内に企画を進行していった。

19年9月、卒業した同期の桜井玲香(25)から引き継ぐ形で、乃木坂46の2代目キャプテンに就任した。常に「グイグイ引っ張れるタイプじゃないので」と謙遜するが、愛嬌(あいきょう)とコミュニケーション力を武器に、同期や後輩に支えられながら、日本を代表するアイドルグループをまとめている。

「今日は一日-」に電話出演した秋元康総合プロデューサーからは、コメントをかんでしまうことについて「いいんじゃないですか。それが真夏さんの魅力だと思いますよ」とフォローされ、「ありがとうございます」と返していた。さらに秋元氏からは「僕たちがやっている仕事は正解はないから、同じようなキャラクターをまねしたりすると、ワン・オブ・ゼムになってしまう。たとえば真夏みたいに、“かみかみ”だけど、何かホッとするような存在感かもしれないし…」とオンリーワンの個性を表現されていた。

乃木坂46は昨年白石麻衣(28)らが卒業し、大きな節目を迎えた。今年8月には結成10周年を控えている。コロナ禍でイベントの開催などが難しい現状はあるが、メンバーたちを優しくまとめるキャプテンの「感謝力」にも注目していきたい。【横山慧】