演歌歌手中澤卓也(26)が、北海道在住の20代女性から婚約不履行で800万円の損害賠償の支払いを求められている訴訟の最終弁論が23日、東京地裁で行われ、中澤と原告女性が出廷して“直接対決”した。

訴状などによると、2人は18年に出会い、やがて交際に発展。東京と北海道の遠距離恋愛を続け、中澤は何度も北海道に通い、周囲にも交際を報告。女性は「婚約をした」と認識していたが昨年6月に破局し、同7月に提訴した。

この日、女性の「父親代わり」という証人は「中澤が令和2年9月24日に結婚のあいさつに来た」「(中澤と女性の)2人から正式に言われた」「昨年4月7日の入籍で話が進んでいた」などと主張した。

女性も「昨年4月に結婚しようと話していた」「婚約指輪をもらった」「中澤の両親にも紹介された」などと証言。これに対し、中澤は「指輪は買ったが婚約指輪の認識ではない」「両親にはこれまでも、交際している女性を紹介している」などと反論。「明確に結婚とは言っていない」と繰り返し、結婚に至る前の「いろいろ準備をしている段階」で2人の関係が終わったとした。「連絡が取れなくなったり、急に別れ話をされたり、女性のきまぐれに気持ちが冷めた」。昨年6月に最後に会った際、女性が中澤の就寝中に携帯電話を無断で見たという。これを「見るのは2回目。(破局の)決定打だった」と話した。

一部で、中澤と歌手西田あい(33)との交際が破局の一因などと報じられたが「昨年6月には交際していない。交際は昨年10月から」と否定した。判決は7月に予定。

中澤の所属事務所は、裁判が始まった後に「関係者に迷惑をかけたくない」として、中澤は昨年10月末でBS朝日のレギュラー番組「人生、歌がある」を降板。レコード会社の契約も終了している。