1977年(昭52)から78年にテレビ朝日系で放送されたロボット・アニメーション「超電磁マシーン ボルテスV」が今年、フィリピンで実写でリメイクされ、現地の大手テレビ局GMAネットワークでの地上波放送が決まった。4日、東映が発表した。原題は「VOLTES V LEGACY」で、日本ほか世界各地での放送・配信については今後、発表の可能性がある。

「超電磁マシーン ボルテスV」は、遠い宇宙からプリンス・ハイネル率いるボアザン星の侵略軍が飛来し、絶体絶命の危機を迎えた地球が舞台。主人公・健一をはじめとする剛三兄弟、峰一平、岡めぐみの5人が、密かに建造され、5台のメカが合体して1体のロボットになる「超電磁マシーン ボルテスV」に搭乗し、ボアザン星人と戦う物語。

「超電磁マシーン ボルテスV」は、子供向けの作品ながら「角のある者が貴族階級として君臨し、角のない者たちを支配する」というボアザン星の設定を通じて、差別問題に踏み込んだ意欲作。親子の離別、異母兄弟との対決、圧政への抵抗と革命、そして解放を描いたドラマ性は高く評価され、現在でもアニメブーム黎明期の大傑作と評価され、日本のロボットアニメの歴史の中でも一時代を築いた名作だ。

人気は日本だけに留まらず、海を越え、海外でも高く評価された。フィリピンでも放送当時、絶大な人気を誇り、子どもたちをはじめ、フィリピン国民全体が「超電磁マシーン ボルテスV」に熱狂し、今なお、堀江美都子のオープニング主題歌「ボルテスVの歌」を日本語のまま歌える人も多い。

1日にGMAネットワークのYouTubeチャンネルで配信された「メガ・トレーラー」は、ド派手な空中戦や、ボルテスVとボアザン軍の巨大ロボット同士の激突も描かれ、本家・東映の、アニメと並ぶ、もう1つの軸である、特撮ヒーローものを彷彿とさせる仕上がりで、劇中で「ボルテスVの歌」のインストも流れる。公開わずか3日間で130万回再生を突破するなど注目は高い。

東映の白倉伸一郎プロデューサーは、コメントを発表した。

「『ボルテスV』を長きにわたって愛しつづけ、数々の試練を越えて、この巨大プロジェクトを実現にこぎつけたフィリピンの方々、ありがとうございます。一方、日本では、『ボルテスV』はすっかり忘れ去られてしまった……かというと、そんなことはありません。『ボルテスV』の流れは、後番組『闘将ダイモス』(1978)を経て、『バトルフィーバーJ』(1979)から実写シリーズにクラスチェンジしました。今でいうスーパー戦隊シリーズです。時代は変わっても、その基本構図--圧倒的な侵略者を前に、選ばれし5人の若者たちが、5体合体ロボを駆使して立ち向かう--は変わりません。『ボルテスV』のDNAは、日本を代表する特撮ヒーローシリーズとして脈々と受け継がれ、世界中の子供たちを魅了しつづけています。とはいえ。世代を経るごとに洗練された反面、何か大切なものが抜けおちていったのかも知れません。そのことを教えてくれたのが『VOLTES V LEGACY』。デカくて重くてとにかく強く、立ち姿だけでションベンちびる巨大ロボ。《男の子の魂を持つ者なら、今もだれもが憧れてやまない、灼熱のスーパーロボット魂がここにある!」

◆「VOLTES V LEGACY」ボアザン星人を名乗るヒューマノイド・エイリアンたちが惑星侵略を開始し、ビースト・ファイターたちを世界中に放った。その侵略者たちから地球を護るべくスティーブ(ミゲル・タンフェリックス)ビッグ・バート(マット・ロザノ)リトル・ジョン・アームストロング(ラファエル・ランディチョ)の3兄弟と、友人のジェイミー・ロビンソン(イサベル・オルテガ)とマーク・ゴードン(ラドソン・フローレス)が特別部隊に参加する。