元警視庁警部補・牛島寛昭氏(65)が10日、TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食/一直線」(月~金曜午前5時)にゲスト出演した。

牛島氏は、2018年(平30)に死刑執行されたオウム真理教の松本智津夫元死刑囚=執行時(63)、教祖名麻原彰晃=に手錠をかけたことで知られる。

1995年(平7)3月20日の地下鉄サリン事件から2カ月後の5月16日、山梨県上九一色村(富士河口湖町に編入)のオウム真理教の教団拠点を一斉捜索の末、麻原死刑囚の“隠し部屋”を突き止め逮捕に至った。

逮捕当時、フジテレビ系の朝のワイドショー「おはよう!ナイスデイ」でキャスターを務めていたパーソナリティーの生島ヒロシ(72)が「今、考えてみるとどうですか」と聞かれた牛島氏は「ハッキリ言って、夢のような話ですよね」と振り返った。

当日は捜査員200人、機動隊400人という大がかりな人数で教団拠点に向かった。牛島氏は「『検挙班』という、捕まえるための専門組織がありまして、私は参加しましたけど逮捕するのは検挙班ということでした。人数が大勢いないと信者に暴れられたりすると困るんで、人数をそろえました。いわば“さくら要員”みたいなもの。私たちは最初『邪魔をするな』って言われてたんですよ。その私がまさか、逮捕できるとは夢にも思っていませんでした」と話した。

突入の際、牛島氏は後方で、拠点内にいる信者たちを機動隊に渡す係をしていた。一斉捜索は4時間に及んだが、松本元死刑囚は見つからなかった。そんな時、本拠地の建物の1つである第6サティアンの中に入ることを許可された牛島氏は、ある光景を思い出した。

逮捕から2週間ほど前のゴールデンウイーク中に第6サティアンの警戒に行っていた際のことだった。「信者が2階と3階の窓から、中間地点に換気扇のカバーみたいなものを着けていたんです。それをたまたま私、見たんですけど『何やってんのかな?』と思ったことを思い出したんです」。「何かある」とピンときて「実は探したいところがあるんですが、いいですか」と小隊長に伝えた。許可をもらってついに“隠し部屋”を発見して逮捕に至ったという。

牛島氏は11日も出演して、松本元死刑囚の逮捕劇や言葉のやりとりを振り返る。