第68回ブルーリボン賞(主催・東京映画記者会=日刊スポーツなど在京スポーツ7紙の映画担当記者で構成)の授賞式が17日、東京・霞が関のイイノホールで行われた。

「宝島」で昨年末の日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞を受賞した妻夫木聡(45)が、主演男優賞で登壇。15年ぶり2度目の同賞に「今回は一番感謝の思いが強いですね。僕自身も、吉沢くんがこの場に立っていると皆さん思っているだろうなと」と「国宝」の吉沢亮に触れつつ「関係者、沖縄の方々と一緒に作品賞を1つもらったような気持ちでいます」とスピーチした。

この日は「国宝」で作品賞を受賞した李相日監督(52)も登場。妻夫木が10年度に同賞を初受賞した「悪人」などでタッグを組んできた盟友でもある。李監督がステージ中央に出てくると、妻夫木は「保護者みたいじゃないですか」と照れ笑いした。

李監督は「悪人の時はもっと進化したいとか、いろんなもがきの中にいたことがあの役の力になった。そこから十何年たって、より成熟して、本当の意味で作品を背負う俳優として立っている。そういう映り方を『宝島』ではしていた。大きくなったね」とねぎらった。これを受けて妻夫木は「『国宝』と『宝島』って、同じ時期に脚本を作って、同じ時期に撮影もインして、同じ時期にアップして、同じくらいの長さで。大丈夫かな、なんて言い合っていたんだけど。お互い『そっちはどう?』って言ってるのが、李監督と一緒に歴史の中を歩めているんだなと光栄だった。自分が見たい景色を見に行けてる気がしてうれしいなと思っています」と目を赤くした。

妻夫木は、27年の授賞式で主演女優賞の広瀬すず(27)と司会を務める。2人は「宝島」で共演した。広瀬は「沖縄で妻夫木さんの背中がどんどん小さくなっていくのを目撃して。体のエネルギーをどんどん外に放出している後ろ姿だった。こういう先輩がいてくださると、何て心強いんだと。真っすぐぶつかってくださる。そんな“にいに”は最高にかっこいい先輩で、ご一緒できてうれしかったです」と、撮影時の妻夫木の全力ぶりを伝えた。