25年11月24日に64歳で亡くなった歌舞伎俳優片岡亀蔵さんの「お別れの会」が27日、都内ホテルで執り行われ、多くの歌舞伎俳優、関係者、ファンら約1000人が献花した。
遺影は約3年前に取材で撮影されたもので、笑い声が聞こえそうな明るい表情をしていた。遺影の周りは、亀の甲羅をイメージした形で花で彩られた。戒名は「松寶院亀祥明縁居士(しょうほういんきしょうめいえんこじ)」。
篠山紀信さんが撮影した舞台写真や、楽屋のれん、鏡台などが飾られたほか、美術、音楽に精通し、趣味人だった亀蔵さんをしのばせる展示物も。収集したレコードのうち、約2000枚のEPが運び込まれ、参列者が好きな曲をリクエストできる趣向があったり、膨大な美術展、映画のチラシなどもファイリングされて見られるようになっていた。
妻明美さんは「生前、どんなに愛されていたかを身に染みて感じております」と気丈に語った。
亀蔵さんが友人宅で火災に遭い、亡くなったことを念頭に「一番びっくりしてるのは主人本人かなと思っています。2日後には(舞台のため)京都に行くはずで、すごく意気込んでいました。本人が一番、青天のへきれきだったと思うんですが、いまさら取り戻すことができませんので、皆さまの心の中で『片岡亀蔵こんな役者だったな』とそれぞれ思っていただけたら、ありがたいです」と話した。
◆主な参列者 7代目尾上菊五郎、中村東蔵、中村魁春、中村歌六、中村扇雀、中村錦之助、片岡孝太郎、松本幸四郎、8代目尾上菊五郎、片岡愛之助、中村獅童、中村勘九郎、中村七之助、尾上松也、市川中車、市川高麗蔵、市川門之助、中村松江、上村吉弥、市川笑也、市川猿弥、市川青虎、澤村宗之助、中村萬太郎、坂東巳之助、坂東新悟、尾上右近、中村米吉、中村隼人、中村莟玉、中村虎之介、中村玉太郎、片岡松之助、中村歌女之丞、市村橘太郎、中村吉之丞、竹本葵太夫、春風亭小朝、いのうえひでのり、寺島しのぶ、松たか子、佐橋佳幸、藤原紀香、吉崎典子、阿部知代、中井美穂、安孫子正歌舞伎座社長、山根成之松竹副社長(敬称略、順不同)



