純烈の弟分グループ「モナキ」のデビューイベントを取材した。

アイドルの聖地、池袋サンシャインシティ噴水広場には2500人のファンが集まり、4階まで埋め尽くした。芸能記者になって約10年ほどのおじさん記者にとって、同所でこれほどの光景は記憶にない。

しかも、その多くは若年層で、ペンライトにうちわ、はたまた韓流アーティストでよく見る「3秒見つめて!」などの要望が書かれた紙などが会場を彩った。

モナキのデビュー日が決定し、3月3日に千葉・八千代市で行った最初のリリースイベントを取材した。この時もすでに、1回で200人超のファンを動員していた。その多くは純烈ファンのマダムたちだったが、デビューイベントに駆けつけたコア層は若年層となっていた。

これには、純烈酒井一圭(50)プロデューサーの思惑があるようだ。銭湯を主戦場に打ち出した純烈になかったものとして、モナキには“SNS”の有効利用を打ち出した。モナキは当初からライブの動画撮影、SNS投稿可を打ち出している。最初の動画が投稿されたのは初リリースイベントで披露したデビュー曲「ほんまやで☆なんでやねん☆しらんけど」。ファンが投稿した動画が徐々にバズった。あまりの反響から、急きょ同曲のサビを、先行配信することにもなった。

関係者よれば「アーティストが踊ったダンス動画をアップしてくれるようになり、そのアーティストのダンスをモナキが踊った動画を返した」という。いやらしい言い方になるが、「モナキの動画はPVを稼げる」という流れを生み出したのだ。その結果、爆発的にバズり、デビュー日までにSNS関連動画の総再生数は、驚異の7億回超となった。 だが、関係者によれば酒井から「具体的な指示はなかった」という。酒井を「監督のようなタイプで、君はこれ、君はこれと配置を決めて、後は現場に任せてくれた」という。

この結果を生み出したのは、もちろんモナキメンバーの人柄や楽曲の良さが前提条件だろうが、酒井が思い描いた“SNS戦略”が起爆剤になったことも間違いないだろう。関係者は「運ですね」というが、思い描いた戦略がすべてハマった結果とも言えるだろう。

酒井一圭のプロデュース力を垣間見たモナキデビューイベントとなった。今後どうなるのかも、しっかり見守って行きたい。【川田和博】