桜田ひより(23)が6日、東京・新宿ピカデリーで行われた、木戸大聖(29)とのダブル主演映画「モブ子の恋」(風間太樹監督)公開記念舞台あいさつで「最初から最後まで共感の嵐」と口にした。
「モブ子の恋」は、17年から連載中の、累計発行部部数150万部の田村茜氏の同名漫画を、風間太樹監督が実写映画化。桜田は、群衆、脇役、背景と同化しているキャラクター「モブ」(mob)の定義に自分を重ね合わせ、常に誰か別の主人公たちが輝く世界を遠くから眺めて生きてきたモブ子こと田中信子、木戸は信子がアルバイト先で心引かれる入江博基、早瀬憩(19)が、信子のアルバイト先の後輩・安部陽菜、唐田えりか(28)がアルバイト先の先輩・篠崎幸を、それぞれ演じた。
桜田は「自分自身を投影して、モブ子ちゃんと向き合っていた時間が多かったので終始、共感」と役作りと撮影を振り返った。特に印象に残っているのは面接のシーンだと紹介。「モブ子視点で物語が進んでいって、自分自身も演じていたので、客観的に見ている第2のモブ子を演じた時に、自分はこう見え、人から思われているんだなと俯瞰(ふかん)した瞬間、自分の中で今までになかった感情が生まれた。自分自身ってこういう人なんだなと自分の中で認められた瞬間」と続けた。
お守りにしている言葉は? と聞かれ「この作品の『心配り』というのが魅力的」と答えた。「気配りとは違う、自分の内面から出てくる、この人のためになったらいいな、こういうことしてあげたいなという感情なんだなと思い…。その言葉を目にした時、相手のことを思いやる…心から出てくる心配りなら、ぬくもりがプラスできるかなと。自分の中で大切にしたい言葉です」と語った。
◆「モブ子の恋」 田中信子(桜田ひより)の視線の先に、スーパーで働く入江博基(木戸大聖)が現れる。誰も気づかぬ足元の小さな花を、力いっぱいカートを操って避ける入江の自然なやさしさに触れた信子は、次第に引かれ始め「人とちゃんと関わりたい」と、自らを縛っていた殻を破ろうともがき始める。一方、入江も信子が隅っこで魅せる静かなやさしさに気づき、その存在をまっすぐに見つめていた。お祭りの明かりや、2人で運ぶ荷物の重みといったささやかな日常の積み重ねが、やがて2人に前を向く強さを与え始める。



