令和ロマンの、くるま(31)が監督に初挑戦した短編映画「BREAK SHOT」が8日、都内で開催中のアジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア(SSFF&ASIA)2026」で特別上映された。上映後のトークイベントで、くるまは出演者のオダギリジョー(50)を「制御不能」と評した。

「BREAK SHOT」は、5月16日にKアリーナ横浜で開催された令和ロマンの単独ライブ「BE:IWAROMAN」の幕あいに上映された。渋滞が発生している夜の高速道路を舞台に、とある出来事をきっかけに、無関係だった車内の会話が連鎖していき、一部始終を見ていたのはドライブレコーダーだけだったという、新たなブラックコメディー。オダギリジョー(50)が、森川葵(30)演じる女優のマネジャー、女優が撮影後、ドライブデートする俳優を高良健吾(38)が演じた。主演のサルゴリラ児玉智洋(46)、が家族サービス後に車を運転する芸能マスコミの男、前田旺志郎(25)髙橋侃(30)遠藤雄斗(28)と、くるまがYouTuber、相方の松井ケムリ(33)が、トラックの運転手を演じた。全編、ドライブレコーダー視点の定点カメラで撮影された。

くるまは、東京・清澄白河のスタジオで2日間、行った撮影初日の、1発目の撮影がオダギリだったと振り返り「オダギリさんのことは制御、できませんので(全ての撮影が)オダギリさんで決まるな、と」と当時の心境を述懐。令和ロマンとして24年12月に大会史上初の連覇を達成したM-1グランプリを引き合いに「M-1の審査員みたいじゃないですか? 何を言い出すか分からない」とオダギリを評した。

そして、撮影を振り返りオダギリが撮影中に「カンペ、出してバラエティーみたいに指示してください」と求めてきたと口にした。劇中で、マネジャーが、担当している女優と共演俳優がドライブデートをしている車を後方から追跡しつつ、電話で事務所の社長に「社長、茅ケ崎で挟みましょう」と提案するシーンがあるが、その場面を振り返り「使われたカットだと『社長、茅ケ崎で挟みましょう』と言い出して…台本にひと言も書いてない」と、オダギリがアドリブで口にしたと明かした。そこで「面白いから使いたいと思って、思い付いて『俺が社長なら挟みますよ』と」と、即興で社長の言葉を加えたと説明。社長の声を演じた神保悟志(63)が「必死に食らい付いてた」と振り返った。

くるまは「オダギリさんは(演出したら)『分かりました』と言うけれど、違うことを言い始める」と言い、笑った。その上で「これ、良いんじゃじゃないかと思って採用。オダギリさんがパスをくれたのが、うまくいったシーンを使えた。基準が定まって、他の撮影も、これでいきましょう、と」とオダギリが、その後の撮影の方向性を決めたと強調した。

一方、オダギリ演じるマネジャーに追跡される“ドライブデート俳優”を演じた高良は「これ、面白くなってますか?」と、撮影中は不安そうだったという。くるまは「あんなダサい役、やったことがないんで…高良健吾さんには『大丈夫ですよ』『メチャクチャ、ダサいです』と説明した。セリフの間…男のダサさにこだわった」と明かした。