元テレビ朝日社員の玉川徹氏は11日、同局系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に生出演。皇族数の確保のため、10日に「立法府の総意」としてとりまとめられた具体策について、「立法府の総意イコール国民の総意なんだろうか、という疑問をすごく感じる」として、自身が考える課題を指摘した。
与野党の代表者との議論をへてとりまとめられた具体策は<1>女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する<2>「旧宮家」の男系男子を養子として皇族に迎える、の2点で、10日夜、衆参両院の議長から高市早苗首相に手渡された。ただ、女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する際、その夫や子どもを皇族とするかどうかについては意見がまとまらなかったとして明記されず、課題は残っていることも伝えた。また、専門家の指摘として、女性・女系天皇など皇位継承権の問題が議論されていないことにも触れられた。
玉川氏は「今回、『立法府の総意』というものが出ましたというニュースなんですけれど、立法府の総意イコール国民の総意なんだろうか、という疑問を僕はすごく感じるんですよね」と切り出し、「特に、『皇位継承の流れをゆるがせにしてはならない』と。今は男系で皇位継承をするということになっているんですが、それ自体も、立法府の総意はそうらしいけれど、国民の総意はそうなんだろうかと」と指摘した。
その上で、「我々が大事にしないといけない憲法の第一条は、天皇なんですよね」として「この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く」とする部分に抜粋して言及。「だから天皇の地位というのは、我々国民の総意で決めましょうということに憲法ではなっている」と持論を述べた。
「国会議員も当然ながら、憲法を擁護する義務を負っている。じゃあ、国民の総意は何だろうと見てみると、新聞で各世論調査をやっていて、どの新聞もだいたい同じですが、朝日新聞は『天皇は女性でもなれるようにした方がいい』というのが8割。読売は7割で毎日も72%と、だいたい7割くらいの人は女性天皇でいいんじゃないかというふうなことを言っている」と、各社の世論調査の結果に言及。「さらに言うと、『女系天皇』も結構(賛成の声が)高く、朝日新聞は『女系天皇を認めてもいい』というのは71%で、読売でも64%なんですね」とも指摘し、「女系はだめと言っている人より、圧倒的に女系を認めるというふうなほうが(世論調査では)多い。どうも、これが(国民の)総意ではないかと私には思える」と私見を述べた。
玉川氏は「そうすると、今回は(女性・女系天皇について)なし、というふうに決めちゃったんだけど、それでいいんだろうかと。『立法府の総意』は、『国民の総意』になっているのか」とも指摘し、「さらに言うと、旧宮家の男系男子を養子にということも、男系を優先するというところから了としているようなんですが、これも、国民は7割近くの人が女系を容認しているわけです。そこと、これは合っているのかと思う」とも主張した。
「国会議員たちは、国民がどういうふうに考えているかを尊重して『立法府の総意』というものを考えたのかと、僕は疑問です」とも述べ、疑問を口にした。
これに対し、MCのフリーアナウンサー羽鳥慎一は「まずここを入り口として、今、玉川さんが指摘したような部分もこれからの議論で加味されないといけないということですね」と述べ、木曜コメンテーターの結城東輝弁護士に見解を求めた。結城氏は「これは多数決ではないので、世論調査で7割、8割とっているから(国民の)総意(という見解)は、これはまた別の話だと思っていて、マイノリティーの方々(の意見)も含めたいろいろな意見を含めて積み重ねていきましょうということでの1歩だと思います」と応じた。
政府は立法府のとりまとめを受けて、皇室典範改正案を6月下旬にも閣議決定する方向で調整している。



