宝塚歌劇団雪組トップ朝美絢主演「ポーの一族」が11日、兵庫・宝塚大劇場で初日を迎えた。トップ娘役音彩唯(ねいろ・ゆい)との新トップコンビ大劇場お披露目公演となる。

永遠の時を生きるバンパネラの仲間に自ら加わった少年エドガーが、時空を超えて旅を続ける萩尾望都氏原作の漫画。脚本・演出を務める小池修一郎氏は、入団以来、この作品のミュージカル化構想を温めてきた。18年に花組トップ明日海りお主演で実現させ、今回、朝美率いる雪組で再演となった。

朝美は公演前のインタビューで、「自分の中で永遠の美しさを持った少年というのが研18という学年で、っていうのもありますし、プレッシャーに思う部分もあったので、私なんかに務まりませんという思いもありました」と話していたが、小池氏から「朝美の思うまま自由にやってみて」「鋭さというのはあなたの持ち味。真に迫る目の強さが、エドガーが人を見抜くような目の強さにつながると思うから、そこは大切にしていったら良いんじゃないか」などと言葉をかけられ、役に向き合った。バンパネラとなった悲しみを抱えながら生きるエドガーの葛藤、音彩演じる妹メリーベルとの兄妹愛を繊細に表現した。

フィナーレでは、娘役の前で甘美なナンバー、男役を引き連れては情熱的で力強いダンスで魅了した。音彩とのデュエットダンスでは、雪組新トップコンビの姿を印象づけた。また、東京公演千秋楽をもって退団することを発表した専科の美穂圭子がエトワールを務め、圧倒的な歌唱力で彩った。

宝塚は8月23日まで、東京宝塚劇場は9月12日~10月25日。