演歌歌手岩本公水(51)が8月5日に新曲「北の流れ星/ほほ笑み街道」を発売する。2010年(平22)から毎年のように個展を開催する陶芸との“二刀流”で活躍する日々に「楽しくて仕方がない」。充実感にあふれた笑顔を何度も見せた。【取材・構成=松本久】

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95年5月に「雪花火」でデビューして31年。

昨年発売の「さだめ船」がMUSIC AWARDS JAPANのカラオケ・オブ・ザ・イヤー「演歌・歌謡曲」部門の2位に入るなどカラオケ愛好家の大きな支持を得ている。

「『さだめ船』がすごく好評だったので、その流れを変えたくなかったから、同じ作家さんに作詞作曲をしてもらいました。なかなか会えない人へのラブソング。希望の歌です。歌っていて乗りすぎてしまい、レコーディングでは『もっと抑えて』と何度も言われて随分抑えて歌いました。歌が好きでしょうがないという人にぜひうたってほしい」と話す。

カップリング曲「ほほ笑み-」の作曲を手がけた。「実は3分くらいで出来上がったんです」。前作のカップリング曲「仁淀川」で初めて作詞作曲を手がけて今回が2作目。日ごろから曲や詞が浮かぶとすぐに携帯電話やノートに残している。「お風呂に入っている時や寝ている時でも歌詞やメロディーが湧いてきてしょうがない。それをすごく楽しんでいます」。

ペンネーム「羽後マチ。」は故郷の秋田県羽後町から取った。「どうしても故郷をペンネームにしたかった。一番よい画数を調べてもらったら『羽後マチ』では一つ足りない。それで『。』を加えて大吉の名前になりました」。

これまでの歌手活動を振り返り、大変だったことを尋ねると二つを挙げた。

一つはデビュー10年目の2005年に突然、声が出なくなったこと。病院で検査をしても原因不明。失意の中、引退覚悟で実家に戻った。故郷の大自然に囲まれ、両親と一緒に田畑で汗を流して働いていると、いつの間にか声が戻り、以前のように歌えるようになった。2年半後、芸能界に復帰する。

もう一つは30周年の節目を迎えた昨年だ。「周年だから頑張らないといけないのに、大量の汗が出たり体がだるかったり。すごく体が苦しかったんです」。更年期障害のような症状に悩まされた。「今は薬が効いているのかな。症状が抜けた感じがする。体調でも、のどの面でも心地よく仕事ができている。すごく楽しく歌えています」と明かす。

体調不良を乗り越えて出会ったのがノリノリの新曲「北の流れ星/ほほ笑み街道」だ。来月の発売を誰よりも楽しみにしている。

 

◆岩本公水(いわもと・くみ)1975年(昭50)6月4日生まれ、秋田県羽後町出身。高校を卒業後、歌手を目指して上京。約1年の会社員生活をへて、95年5月に「雪花火」でデビュー。97年にNHK新人歌謡コンテストでグランプリを獲得し、同年の紅白歌合戦に初出場。代表曲に「一生一度」「絹の雨」「しぐれ舟」など。陶芸展は10年から毎年のように開催。「羽後町観光宣伝大使」「秋田市観光クチコミ大使」など。血液型O。