サッカーW杯日本代表がセネガルと引き分けた25日未明、大阪・道頓堀の戎橋は、コロンビアとの初戦以上の盛り上がりを見せた。試合終了後、ファンが集まり、橋の上は通行不能に。「ニッポン! ニッポン!」のコールの後、10人以上が道頓堀川にダイブした。中には、1人で2回飛び込む強者も現れ、「あいつ半端ないって」という声も上がっていた。

 ひときわ目を引いたのが、革靴にスーツ姿の男性。不動産会社勤務と話した男性は、名物グリコの看板をバックに、豪快にダイブを決めた。観戦時に仲間と約束していたと話し、「乾がゴールを決めたから飛び込みました! 乾かっけえ」と笑顔。「もう1回、乾は決めてくれるはず」と、ポーランドとの第3戦に期待を込めた。月曜日の未明にもかかわらず、仕事終わりで応援に駆け付けたといい、「今日(の出勤)は午前10時くらいかな…」と不安そう。水没した革靴を手に、夜の街に消えていった。