日産自動車のカルロス・ゴーン会長(64)の逮捕を受け、同社は19日夜、横浜市西区の本社で会見を行った。西川(さいかわ)広人社長(65)は「内部調査で大きく3つの事実を確認した。内容は細かく言えないが、会社として断じて容認できる内容ではない。専門家も解任に足りる重大な不正だとしており、解任を決断した」と明らかにした。その上で「深くおわび申し上げたい」と謝罪した。

西川社長は「ガバナンスの問題として猛省すべき」とした上で「長年、ゴーンの率いる日産としてサポートしていただいた関係者、株主、取引先のみなさまの信頼を大きく裏切ることになったことが残念であり、申し訳ないという気持ちで一杯だ」とあらためて謝罪した。また「残念を越えて強い憤りを感じている」と話した。

ゴーン容疑者らの役員報酬が、有価証券報告書で実際より過小に記載されていた問題は、内部通報で発覚し、社内で内部調査が進んでいた。問題の性質上、検察にも報告して、捜査にも協力してきたという。

今後については、22日に取締役会を召集し、ゴーン容疑者の代表権と会長職を解く方針という。