大阪府の吉村洋文知事(45)が13日、府庁で取材に応じた。12日に新型コロナウイルスの感染状況を判断する独自基準「大阪モデル」で、警戒を呼びかける「黄信号」が点灯したことについて、改めて注意を呼びかけた。

吉村知事は府民へ「唾液が飛ぶ環境は避ける」「『夜の街』関連で感染症対策を取らない店への利用は避ける」「高齢者は感染のリスクが高い環境を避ける」の3点を呼びかけた。この3点を広めていくためにも、実効のある対策を取っていくとし、黄色に点灯した信号を「なんとか府民のみなさんに協力してもらって緑に戻したい」と語った。

吉村知事は「夜の街」で若者の感染者の増加に「すべての行動、社会活動をやめてとは思わないし、言わない。1人1人が気をつけて社会経済を動かすことが重要」と述べた。「感染の震源地は見えている。ピンポイントの対策を実施したい」とも話した。

府では12日に、新たに32人の感染が確認され、「大阪モデル」では、警戒を呼びかける黄信号が初めて点灯した。