文化庁所管の日本芸術文化振興会(芸文振)が、映画「宮本から君へ」を製作したスターサンズが助成金交付内定後に下された不交付決定の行政処分の取り消しを求めた裁判で、処分の取り消しを命じる判決を下した東京地裁判決を不服とした第2回控訴審が23日、東京高裁で開かれた。弁論は終結し、来年3月3日に判決が言い渡される。

争点は、出演者のピエール瀧(54)が麻薬取締法違反容疑で有罪判決を受け、芸文振が不交付決定の理由とした公益性だ。芸文振は薬物乱用の防止も含まれると主張も、スターサンズ側は文化芸術への助成の公益は文化の多様性、表現活動の自立性を守ることと反論している。菅義偉前首相を描いた映画「パンケーキを毒見する」も製作した河村光庸代表は「どうして国が、こんなにゆがんだか追及する映画を製作するため取材を始めた」と明かした。【村上幸将】