牛丼チェーンの吉野家は19日、不適切発言をした子会社吉野家の伊東正明常務を解任したと発表した。

伊東常務は今月16日に開催された早稲田大学主催の社会人向け講座に講師として登壇した際、不適切な発言をしていたことを明らかにし、謝罪していた。伊東氏は講座で、若者を狙ったマーケティング戦略に関して「生娘がシャブ漬けになるような企画」と発言していた。

吉野家は「当社は、昨日開催いたしました臨時取締役会において当社執行役員および子会社である株式会社吉野家常務取締役の伊東正明氏の取締役解任に関する決議を行い、2022年4月18日付で同氏を当社執行役員および株式会社吉野家取締役から解任しましたのでご報告します。本日以降、当社と同氏との契約関係は一切ございません」とした。

解任理由については「同氏は人権・ジェンダー問題の観点から到底許容することの出来ない職務上著しく不適任な言動があったため」と説明した。

同常務は、早大主催で行われた「デジタル時代のマーケティング」をテーマとした講座で語った際に「生娘をシャブ漬け戦略」「田舎から出てきた右も左も分からない若い女の子を無垢(むく)、生娘な内に牛丼中毒にする」といった趣旨の発言を笑顔で語ったという、受講者の目撃情報の投稿がSNS上で拡散されていた。