第105回全国高校野球選手権記念大会の決勝が23日、甲子園で行われ、慶応(神奈川)が、史上7校目の連覇を狙った仙台育英(宮城)を8-2で下し、1916年(大5)以来、107年ぶり2度目の優勝を果たした。

芸能界、政界の慶応OBや関係者も大いに沸き、地元商店街も盛り上がった。

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107年ぶりの歴史的快挙を成し遂げた慶応野球部の地元、横浜市港北区日吉では23日、街中が歓喜に沸いた。

野球部員行きつけのレストラン「洋食とらひげ」では常連客から慶応高を卒業した慶大生など多くの人が集まった。優勝が決まった瞬間には拍手が巻き起こり、学生らはハイタッチを交わした。店主の和田花美さん(60)はナインらに「好きなものを食べさせてあげたい」と笑顔。続けて「これだけ日吉が盛り上がった。みんなが幸せな気持ちになりました」と話した。優勝記念の割引セールを予定しているという。

慶応の最寄り駅である東急東横線日吉駅には多くの人が行き交い祝福ムードが漂った。号外が約5000部配布され、電光掲示板には「慶応義塾高校 感動をありがとう!烈火のごとく勝ち進み 優勝!優勝!優勝!」などのメッセージが流れた。優勝直後の午後5時半ごろには日本一を祝うかの様な大きな虹が架かった。とらひげで優勝の瞬間を見届けた慶大生は「選手たちに感動をありがとうと言いたいです」と口にした。

駅近くの日吉中央通りには優勝を祝福する横断幕が掲げられた。日吉中央通り会の副会長で、美容室「A.C.T」を経営する内田敏夫さんは「感動です。日吉にいて良かった」と喜んだ。美容室では24日に先着200人に付き合いのある洋菓子店のバウムクーヘンを配るという。日吉中央通りで創業92年の薬局「日吉堂薬局」では店頭にタブレットを設置し、通り掛かった子どもたちなどが観戦していた。店主の相沢淳さんは「努力が実って良かったと思う」と野球部員を労った。【沢田直人】

◆慶応 1858年(安政5)に創設された蘭学塾が前身の私立の男子校。高等学校は新制高校として1948年(昭23)に開設された。生徒数は2180人、野球部は1888年(明21)に創部で部員数は107人。甲子園出場は春10度、夏は19度目。主な卒業生は楽天津留崎大成、ソフトバンク柳町達、ヤクルト木沢尚文。所在地は神奈川県横浜市港北区日吉4の1の2。阿久沢武史校長。