米国政治が専門の中林美恵子早大教授は28日、日本テレビ系「サタデーLIVEニュースジグザグ」(土曜午前11時55分)に生出演。この日、和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」で飼育されてきた雌のジャイアントパンダ全4頭がこの日、中国に返還される日を迎えたことをめぐり、中国の「パンダ外交」について分析した。
4頭は28日朝、トラックに乗せられアドベンチャーワールドを出発。園の関係者や多くのパンダファンが見守った。同日午後には、関西空港からチャーター機で、繁殖研究施設がある中国・四川省に向けて出発した。アドベンチャーワールドは1994年、中国側とジャイアントパンダの共同繁殖研究をスタートさせ、中国国外では最多の17頭の育成に成功したが、今回は中国との保護共同プロジェクトの契約期間が満了したことを受け、返還されることになった。
番組では、4頭がアドベンチャーワールドを出発する際の様子などをVTRで伝えた。中林氏は、中国の「パンダ外交」について問われると「ワシントンにも大きな動物園があって、そこのパンダが帰ってしまった後、また戻ってきたという流れがあったりしたようです」と指摘。米ワシントンのスミソニアン国立動物園で、米中関係の悪化もあって2023年11月にパンダ3頭が中国に返還された後、不在となっていたジャイアントパンダが2頭新たに貸し出されることが決まり、今年1月にお披露目されたケースを念頭に言及。「外交関係がよくなるとまた戻ってきたり、(貸与期間を)延長してもらったりとか、(中国側には)『さじ加減』があるようにも見えます」と述べた。
その上で「あまりいい言い方ではないかもしれませんが」と断った上で「中国にはいろんな外交ツールがあって、レアアースのような大事な天然資源もありますが、それプラス、こういったかわいらしさを振りまいてくれるパンダちゃんも、中国から見たら『外交資源』なのかな、という気もいたします」と私見を述べた。「私たち(日本)は、それに、上手に付き合っていかなければいけないのかもしれませんね」とも語った。

