藤井聡太竜王(名人、王位、棋聖、棋王、王将=23)が挑戦者の佐々木勇気八段(31)に3連勝して5連覇まであと1勝とした、将棋の第38期竜王戦7番勝負第4局が13日、京都市「JRA京都競馬場」で行われた。12日午前9時から2日制で始まった対局は、138手で藤井が勝って4連勝で防衛した。これで竜王戦5連覇とし、「永世竜王」の資格を得た。同時にタイトル獲得通算32期となり、渡辺明九段の31期を上回って将棋界単独4位となった。

佐々木がストレート負けした。昨年は2勝した同一カード。2年連続で挑戦権を得たが、あっさりと投了に追い込まれた。3連敗で迎えた本局、角換わりからの長期戦に持ち込んだ。「(発の競馬場開催を)狙ったわけではないですけど、桂馬がよく動く将棋だったと思います」。

中盤、一瞬向正面にさしかかったあたりで主導権を奪ったかにみえた。藤井に最後の直線でかわされ、振り切られた。「終盤で甘さを感じました」。悔しさをかみしめた。2日目の昼食休憩あたり。「少しいいのかなと思いました。良くなる手順の組み合わせを見つけたかったが、考えてもわからなかった」と語った。攻めるでも守るでもない、感覚的な指し手で桂を使った。終局後、「中途半端」とした。

今シリーズ、横歩取り、角換わり腰掛け銀、四間飛車、角換わりと指し方を変えて戦った。「本局はかなり熱戦ができた。1、2局目で差がかなりついてしまった。早めに1勝したかった」。最後に本音がもれた。