JRA競馬博物館(東京競馬場内)では現在、特別展「競馬と野球 記録と記憶のスポーツ」(9月27日まで)を開催している。今回の「ケイバラプソディー~楽しい競馬~」では元高校球児の桑原幹久記者が現地へ潜入。貴重な展示物を目にし、展示会実現への裏側も追った。
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まさに宝庫だ。ダービー当日の朝、競馬博物館へ立ち寄った。入るとすぐにWBC優勝監督の栗山英樹氏とディープインパクトの交流を紹介する巨大パネルがドンと構える。奥には競馬と野球の歴史を振り返る年表、元近鉄・阿波野秀幸投手の「伝説の10・19」着用ユニホーム、オグリキャップのラストラン着用蹄鉄(ていてつ)など貴重な資料がずらり。競馬も野球も大好きで、入社後は両担当を経験した記者にとって、何時間でもいられる夢のような空間だ。
競馬博物館では常時展に加え春秋の年2回、特別展を開催している。昨秋は京都競馬場100周年がテーマ。今秋は日本競馬の国際化を取り上げる予定だ。今回の「競馬×野球」は、博物館スタッフに野球好きが多いことから企画された。大洋時代からのベイスターズファンの前田和泰部長は「我々も知らなかった競馬、野球双方の歴史の側面を知ることができて、我々も楽しみながら進めることができました」と頬を緩める。
当然、苦労もあった。野球の展示物は、全国各地からかき集めた。学芸員として企画の中心となって担当した、競馬博物館課の広瀬薫主査は大の阪神ファン。「最初は『競馬ってスポーツなんですか?』と反応いただいたこともありましたが、競馬は野球と同じく歴史と伝統があることを説明して、多くの方に賛同いただけました」と振り返る。
博物館2階には「三冠王と三冠馬」をテーマにした展示がある。「世界のホームラン王」王貞治さん、元阪神バース選手の実使用サイン入りバットや武豊騎手のサインが入ったディープインパクトの勝負服が並べられ、壮大なスケールに圧倒される。また、同フロアの「世界における日本競馬と野球」ではドジャース大谷翔平選手、25年BCクラシック制覇のフォーエバーヤングなどが紹介されている。前田部長は「競馬と野球は同じような歴史を歩み、今はともに世界一を目指して戦っています。親和性はとても高いと思います。年齢層を問わず、それぞれのファンがそれぞれの楽しみ方をしていただいているなと感じます」とまとめた。
実は記者も「競走馬ベストナイン」の令和部門で微力ながら協力させていただいた。私ならこうだ、と賛否両論を繰り広げながら、競馬と野球の魅力を知る一端を担えれば幸いだ。【桑原幹久】











