欧州競馬は早くも週明けの14日火曜から18日土曜まで、英国王室主催のロイヤルアスコット開催が、アスコット競馬場を舞台に行われます。期間中に行われる重賞は19。そのうちG1は以下の8つです。
と、この時期は毎年毎年同じ枕で始まります(笑い)。
今年はエリザベス女王の即位70周年をお祝いするプラチナジュビリーを記念しての開催。最終日に用意される短距離のG1戦、ダイヤモンドジュビリーステークスは、プラチナムジュビリーステークスとして行われます。
王室メンバーがウインザー城から馬車に分乗して入場する“ロイヤルプロセッション”は、この開催だけの華やかなセレモニーです。4日の英ダービーは大事を取って欠席した女王ですが、開催4日目の17日金曜に行われるG2キングエドワード7世S(芝2400メートル)には愛馬リーチフォーザムーンが出走予定です。最終日18日土曜のG1プラチナムジュビリーS(芝1200メートル)にはキングスリンが登録しています。前者の鞍上にはランフランコ・デットーリ騎手が配されて勝負気配が漂います。女王が晴れの舞台で愛馬の手綱を持つシーンが見られるかもしれません。
◆ロイヤルアスコットG1レース日程
14日(火)クイーンアンS
4歳以上 芝1600メートル(直線)
14日(火) キングズスタンドS
3歳以上 芝1000メートル(直線)
14日(火)セントジェームスパレスS
3歳牡馬 芝1600メートル
15日(水)プリンスオブウェールズS
4歳以上 芝2000メートル ※日本で馬券発売
16日(木)ゴールドC
4歳以上 芝4000メートル
17日(金) コモンウェルスC
3歳 芝1200メートル(直線)
17日(金)コロネーションS
3歳牝馬 芝1600メートル
18日(土)プラチナムジュビリーS
4歳以上 芝1200メートル(直線)
今年の注目レースを挙げておきましょう。開催初日の14日火曜はG1競走が3つと盛りだくさん。初っぱなのクイーンアンSには7戦不敗のバーイードが登場。圧倒的な人気を背負ってオープニングの主役を務めます。続くキングズスタンドSはアメリカを代表する韋駄天(いだてん)ゴールデンパルと、オーストラリアの快速王ネイチャーストリップが互いのプライドをかけて火花を散らします。3歳牡馬によるセントジェームズパレスSには英2000ギニーを勝って、マイル王をめざすコロエバスが出走します。
2日目の15日水曜は、シャフリヤール(牡4、藤原英)の参戦で日本でも馬券が発売されるプリンスオブウェールズSが行われます。出走予定は8頭。現地では5月26日のG3ブリガディアジェラードS(芝2000メートル)に勝って、年をまたいで5連勝としたベイブリッジ(牡4、英国)が人気を集めています。シャフリヤールは2番人気にとどまっています。
3日目の16日木曜の目玉は、長距離路線の新旧スターホースが顔をそろえるゴールドC。前走で通算20勝目を挙げて、8歳でもまったく衰えの見られないストラディバリウス、昨年のチャンピオンステイヤーに輝いたトゥルーシャン、それに5月のG3レヴモスS(芝2800メートル)を14馬身差で圧勝した新星キプリオスの三つどもえの戦いは見物です。
4日目の17日金曜は、3歳牝馬によるコロネーションSが行われます。ここには英1000ギニー優勝のカシェイ、仏1000ギニーの覇者マンゴスチン、愛1000ギニーVのホームレスソングスがそろって出走を予定しています。1番人気は愛1000ギニーを5馬身半差で完勝したホームレスソングスですが、注目を集めてるのは昨年の2歳女王で、このレースから始動する4戦不敗のインスパイラル。鞍上にはデットーリ騎手が起用されます。また、ここには米国のカリスマシェフ、ボビー・フレイ氏が所有する昨年のBCジュベナイルフィリーズターフに勝ったピッツァビアンカも参戦と、話題に事欠きません。前述のキングエドワード7世Sには9日現在、39頭が出走の意思を示しています。
最終日18日土曜のメインはプラチナムジュビリーS。日本からはグレナディアガーズ(牡4、中内田)が参戦します。前走の高松宮記念の12着が影響してか、まったく人気はありませんが、ここでも能力は遜色なし。相手はそろっていますが、好勝負が期待できそうです。女王所有のキングスリンや、日本の窪田芳郎氏所有のドラゴンシンボル(初日のキングズスタンドSにも登録)も出走予定。この直前に行われるG2ハードウイックSには、昨年の愛ダービー馬で凱旋門賞で3着したハリケーンレーンが今シーズン初登場。今後の2400メートル路線を占う、見逃せない一戦になりそうです。
(ターフライター奥野庸介)
※成績などは2022年6月9日現在



