皐月賞(G1、芝2000メートル、17日=中山)へ、昨年11月20日の東京スポーツ杯2歳S1着から直行という異例のローテを選択した2戦2勝馬イクイノックス(牡、木村)が13日、美浦トレセンで最終追い切りを行った。最終追い切り後、同馬を管理する木村哲也師(49)が共同会見に出席した。
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-クラシックに2頭出し
木村師 幸せな状況で仕事をさせていただいているのと、責任というか重圧というか、まあ緊張もします。その半々でせめぎ合っている気分です。あくまで個人的にはなってしまいますが、もともと父親が競馬関係者だったわけでもなんでもないですし、そういう環境で育ってきたわけでもなく、外様の出なので、(インタビュアーのフジテレビアナウンサー)青嶋さんの実況を聞きながら競馬ファンで楽しんでやってきた中で、こういう立場で仕事をしているのは不思議な気持ちにもなりますし、幸せな環境で仕事させてもらっていると節目節目で思います。
-イクイノックスは2週連続でルメール騎手が騎乗
木村師 ルメールさんの方から体を空けるのでうかがいたいと言っていただいたし、こちらもお願いした。少なくとも当該週は乗ってもらいたいな、と思っていました。
-ルメール騎手は先週と今週の追い切りで違うチェックポイントがあったと言っていた
木村師 先週の追い切りが終わってから1週間、間があいたのでその1週間の中で今日の追い切りをどうするかを決めたので、もともとの設計図があったわけではない。
-先週はスタミナ面、今日に関してはスピード面。鞍上はかなりの手応えがあった
木村師 簡単に言うと、こういうことを確認して、こういう風に乗って、こういうタイミングで行ってみてくださいと事前にお願いして、結果的に外見上はそれができていたように見えたんですけど、それがジョッキーの感触としてはどうだったかをうかがったというところです。
-東スポ杯2歳Sは衝撃的な勝ち方。異例のローテになるが、あらためて
木村師 この馬を管理することになったのが、彼が1歳の初夏の時期だったんですけど、そのときからずっと経緯、経過を見ていく中で、男の子で立派な体格を持っているんですけど、なかなか背骨周りに筋肉が盛ってこないところがあって、1歳でも、2歳でもどのステージでも疲れが残りやすいという感じで、動きはいい動きをするんですけど、いい動きをさせた後のリカバリーが他の牡馬より時間がかかるというのが経緯です。若い時からそういう感触で2歳のこの時期くらい、ちょうど1年前に私の厩舎に連れてきて、実際に管理をしてみるといい動きはするんですけど、その後のリカバリーにものすごい時間がかかる。あとは食事面にしても、これだけ食べたらもうちょっと肉が付いてもいいなという食事量は与えているが、それに比してなかなか肉が付いてこない印象を受けているので、いわゆる常識的な、セオリー的なローテーションで競馬を使っていくと、春の一番いい時期に本当にいい状態で持っていけないんじゃないかな、というようなことは割と早い段階から危惧していました。前走でああいう勝ち方をさせてもらい、賞金的には余裕をもってクラシックに向かえるという状況が整ったので2月、3月から競馬を使いだすよりも、思い切って4月から使わせてもらえないかと提案をさせてもらいました。
-となると、皐月賞直行は自然な結論だった
木村師 本当はいっぱい競馬を使っていっぱい勝ちたいですけど、現状の彼のパフォーマンスを見せるには、どうしてもそれだけの間隔が必要なのかなという風に思っています。
-右回り、中山小回り2000メートルはどうか
木村師 操作性の高い馬だと思っているので、現状は右手前と左手前のフットワークでは大きな差はないと考えているので、右回りになったからトップギアに入りづらいとか、もたれるということは、現状では考えづらいと思っています。
-あらためて期待のほどを
木村師 こういう状態の中で、中山の2000メートルをどういう風に走ってくるのか、期待を持ちつつ、注目度の高い馬であることは十二分に理解しているので、多くの応援してくださる方に少しでも喜んでもらえるような走りを見せられるように、週末までやれることをしっかりやって努めていきたいと思います。

