今年も大波乱! 4番人気のゲンパチルシファー(牡6、佐々木)が早め先頭から押し切り、重賞初制覇を果たした。

佐々木晶三調教師(66)は史上29人目、現役10人目のJRA重賞50勝を達成した。2着に14番人気ヒストリーメイカー、3着に12番人気サクラアリュールが入り、3連単は71万9650円。一昨年の同82万円超、昨年の194万円超に続く高配当となった。

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激しい先行争いを見送り、ゲンパチルシファーはポツンと1頭で好位を回った。佐々木師が「1コーナーの入りが素晴らしかった」と絶賛するレース運び。向正面では、縦長で手薄になった隊列の真ん中を進んだ。

ノーストレスのポジションを確保したトゥザグローリー産駒は、勝負どころで自ら動きだした。川田騎手は「その気持ちに逆らわないように」とパートナーの意思を尊重する。その進出は力強く、4角を回り切ったところで早くも先頭。最後は迫ってきたヒストリーメイカーを半馬身抑えた。殊勲の鞍上は「最後までしっかりと脚を使い、勝ち切ってくれました」と頑張りをたたえた。

ダービー馬キズナやジャパンCを逃げ切ったタップダンスシチーなど、多くの一流馬を育ててきた佐々木師にとって、これがJRA重賞50勝目。「よく、これだけ勝ってきたものだね」と振り返った。もっとも自身の記録には無頓着。「数字は気にしなくなった。ただ、馬に目の前のレースを勝たせたいと思うだけ。それでも絶対に無理はさせない」。06年青葉賞で2着となりダービーの出走権を得たマイネルアラバンサを、あえてダービーに出走させなかったこともある。

JRA全10場重賞Vにも王手をかけている。あとは新潟を残すだけ。「その重賞に適性のある馬でないと出走はさせない。それか、ゲンパチルシファーを3歳に戻してレパードS(3歳限定重賞)に出走させようかな」。最後は師らしいジョークで締めくくった。【岡本光男】

◆ゲンパチルシファー ▽父 トゥザグローリー▽母 ラブリイステラ(クロフネ)▽牡6▽馬主 平野武志▽調教師 佐々木晶三(栗東)▽生産者 カナイシスタッド(北海道浦河町)▽戦績 29戦5勝▽総収得賞金 1億5953万円▽馬名の由来 冠名+明けの明星(ラテン語)