願いをかなえるのは-。サマー2000シリーズ開幕戦の七夕賞(G3、芝2000メートル、9日=福島)の追い切りが5日、東西トレセンで行われた。「追い斬り激論」では東京の桑原幹久記者が4連勝中のバトルボーン(牡、林)、大阪の岡本光男記者が重賞連続好走中のフェーングロッテン(牡、宮本)と、ともに4歳勢をプッシュした。
桑原 きゅきゅっ。「七夕賞を絶対に当てられますように」。
岡本 何書いてるんや。
桑原 何ってもう七夕ですよ。岡本さんは何かお願いしましたか?
岡本 陸上の100メートル走をやってるんやけど、最近はいまいちで。56歳の年齢にあらがって「今年こそ12秒台を出せますように」やな。
桑原 意識高すぎます。僕の願い事はバトルボーンがかなえてくれそうです。
岡本 未勝利から4連勝か。勢いあるな。
桑原 通算5戦4勝で、敗戦はデビュー戦の2着だけ。しかも相手はG1好走歴のあるダノンベルーガなら、素質は重賞級です。
岡本 でも、7カ月ぶりやで。
桑原 仕上がり万全です。初陣以来のコンビとなる津村騎手が3週連続でまたがって、最終追い切りは美浦ウッドでセブンリーチ(3歳未勝利)と2頭併せ。5ハロン70秒6-11秒6(馬なり)と直線半ばで楽に抜け出しました。鞍上も「1週前はまだ重さがありましたが、今週は状態を確かめる程度でもいい動き」と好感触でした。
岡本 1週前は格下馬に手応えで劣ってたけど。
桑原 ゴール後も追われていましたし、2日日曜にもウッドで時計を出しました。林師も「追うごとに馬が良くなっていますね」と手応え十分です。
岡本 こっちも同じ馬主、4歳牡馬のフェーングロッテンや。
桑原 しぶとい逃げが持ち味で崩れないですよね。
岡本 重賞は【1 2 2 1】。距離が長かった菊花賞以外は堅実に走ってる。抜群の安定感は地力が高いことの証明やな。
桑原 今回は逃げたい馬が多そうで。
岡本 去年福島で勝ったラジオNIKKEI賞は好位から内をすくったように、控える競馬もできる。宮本師も「松若に任せてる」と8戦連続騎乗の鞍上を信頼してたな。
桑原 動きはどうですか?
岡本 1週前は併せ馬で遅れたけど、稽古は目立つタイプじゃない。今週は栗東坂路を単走で4ハロン55秒0-12秒3。馬なりできびきびと動けてたし、師も「状態はいいよ」とうなずいてたな。
桑原 “身内に敵あり”ですね。ただ、僕にはもう1つ負けられない理由が。
岡本 何?
桑原 七夕当日は結婚から1年の記念日。妻が予約したディナー代を捻出しないと…。
岡本 切実すぎる願い事やな。

